「うちの犬にノミが…!」「マダニの予防って何をすればいいの?」
そんな不安や疑問を抱えていませんか?
愛犬の健康を守るうえで、ノミやマダニの対策はとても重要です。見つけた瞬間のゾッとする気持ち、かゆがっている姿を見る辛さ、そして「これって大丈夫なの?」と焦る気持ち…飼い主さんならきっと共感できるはずです。
この記事では、
✅ ノミやマダニが引き起こす病気のリスク
✅ どんな予防薬があるのか、その選び方
✅ 毎日の暮らしの中でできる予防・対策方法
✅ もし発見したらどう対処すべきか?
といった【ノミ・マダニ対策の基本と実践】をわかりやすく解説しています。
筆者自身も、かつては「室内飼いだし大丈夫でしょ」と油断していた結果、ノミの繁殖によって愛犬も家族もかゆみに悩まされた経験があります。でも、正しい知識と予防薬の使用を始めてからは、再発ゼロ!安心して毎日を過ごせるようになりました。
ノミ・マダニは「ついたらどうしよう」ではなく、「つかないようにする」ことが何より大切。
この記事を読むことで、今日からできる予防法と、万が一のときの正しい対処法がしっかり身につきます。
あなたと大切な愛犬が、ずっと快適に過ごせるように。今こそ、一歩踏み出してみませんか?
ノミ・マダニの基礎知識
ノミとは
ノミは吸血性の外部寄生虫で、犬や猫の皮膚に寄生して血を吸います。体長は1~3mmほどで、ジャンプ力に優れ、宿主間を移動しやすいのが特徴です。
犬がノミに刺されると激しいかゆみを引き起こし、ノミアレルギー性皮膚炎の原因になることもあります。また、他の寄生虫(例:瓜実条虫)の媒介者にもなるため注意が必要です。
マダニとは
マダニは森林や草むらに多く生息し、動物や人間に寄生して吸血する大型のダニです。成虫になると数mmから1cm以上に成長し、皮膚に噛みついて長時間吸血を続けます。
犬がマダニに咬まれると、局所の炎症だけでなく、重篤な感染症を引き起こす恐れがあります。特に春から秋にかけて活動が活発になります。
ノミ・マダニが引き起こす主な疾患
ノミが媒介する疾患
ノミアレルギー性皮膚炎:ノミの唾液に対してアレルギー反応を起こすことで、激しいかゆみや脱毛、皮膚の赤みなどの症状が現れます。
瓜実条虫感染症:ノミが媒介する寄生虫で、犬がノミを飲み込んだ際に感染します。腸内で成長し、便に虫体が現れることがあります。
マダニが媒介する疾患
バベシア症:赤血球に寄生する原虫が原因で、発熱、貧血、元気消失などの症状を引き起こします。重症化すると命に関わることもあります。
ライム病:ボレリアという細菌に感染することで関節炎や発熱、元気消失などの症状が見られます。慢性化することもあります。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS):ウイルス感染症で、人にも感染する人獣共通感染症です。マダニを介して感染し、発熱や血小板減少、重症化するケースもあります。
ノミ・マダニの予防方法
予防薬の種類
市販されているノミ・マダニの予防薬には主に以下の種類があります。
- 経口薬:チュアブルタイプで与えやすく、全身に素早く効果が広がります。
- スポットオンタイプ(滴下式):首の後ろなどに直接薬剤を垂らすタイプで、外用薬として皮膚から吸収されます。
- 首輪タイプ:有効成分が首輪から皮膚へ徐々に移行し、長時間効果が持続します。
予防薬の選び方
犬の体重・年齢や体質に応じた製品選びが重要です。また、生活環境(屋外活動が多い/室内中心など)によっても適した予防薬が異なります。
予防薬の使用時期
ノミ・マダニは春~秋に活発化しますが、温暖な地域や室内飼育では通年での予防が望ましいとされています。海外の獣医ガイドラインでも「通年投与」が推奨されています。
日常生活での予防対策
環境の清潔維持
- 室内の定期的な掃除と洗濯(カーペットやクッション含む)
- 犬の寝床やブランケットのこまめな洗浄
散歩時の注意点
- 草むらや茂みに入らせない
- 散歩後に全身をチェックしてマダニの付着を確認
ノミ・マダニ発見時の対処法
ノミの駆除方法
- 専用の駆除薬を投与
- ノミ取りシャンプーやブラッシングで取り除く
- 室内環境を徹底的に清掃・消毒
マダニの除去方法
- 専用のピンセットでマダニの口器ごとゆっくり取り除く
- 患部を消毒する
- 取り除いた後も数日は様子を見て、異常があれば獣医師へ相談
人間への影響と注意点
ノミ・マダニは人間にも被害を与えることがあり、「人獣共通感染症(ズーノーシス)」としてのリスクがあります。
- ノミ:人に刺されると強いかゆみやアレルギー反応を起こすことがあります。
- マダニ:ライム病やSFTSなど、重篤な感染症を引き起こす可能性があります。
ペットとのふれあい後は必ず手を洗い、室内の清潔を保つことが大切です。小さな対策が家族全体の健康を守る第一歩です。
まとめ
- ノミやマダニは、犬や猫に寄生して吸血する外部寄生虫で、アレルギーや感染症など深刻な健康被害を引き起こす可能性がある
- ノミはかゆみや皮膚炎の原因になるほか、瓜実条虫を媒介するため、放置は禁物
- マダニはバベシア症やライム病、SFTSなど命に関わる感染症の原因にもなり、人への感染リスクもある
- 予防薬には経口タイプ、スポットオンタイプ、首輪タイプがあり、犬の体質や生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切
- ノミ・マダニの活動期は春〜秋だが、室内飼育や温暖地域では通年予防が望ましい
- 日常的な対策として、寝具や室内の清掃・洗濯、草むらへの立ち入り回避、散歩後のボディチェックを徹底することが効果的
- ノミやマダニを発見した際は、専用駆除薬や正しい除去方法で対応し、異常があればすぐに獣医師へ相談を
- ノミ・マダニは人にも感染症を媒介するため、ペットのケアと同時に家族の健康管理にも注意を払う必要がある
Q&A
- ノミに刺されると犬はどんな症状が出ますか?
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犬がノミに刺されると、かゆみや赤みが出ることがあり、かきむしることで皮膚炎を引き起こすことがあります。特に「ノミアレルギー性皮膚炎」は強いかゆみや脱毛を伴うため注意が必要です。
- マダニに咬まれたらどうなりますか?
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マダニに咬まれると、局所の炎症に加え、バベシア症やライム病、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)といった感染症の原因になることがあります。症状が出た場合はすぐに獣医師の診察を受けましょう。
- ノミやマダニの予防薬にはどんな種類がありますか?
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ノミ・マダニの予防薬には以下の種類があります。
- 経口薬(チュアブルタイプ)
- スポットオンタイプ(滴下式)
- 首輪タイプ(長時間効果)
- ノミやマダニの予防はいつからいつまで行うべきですか?
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ノミやマダニは春〜秋に活動が活発になりますが、室内飼育や温暖な地域では通年での予防が望ましいです。海外の獣医ガイドラインでも通年投与が推奨されています。
- ノミやマダニを見つけた場合の対処法は?
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ノミは駆除薬や専用シャンプーで対応し、室内も徹底的に清掃しましょう。マダニは専用ピンセットでゆっくり取り除き、患部を消毒してください。異常が見られたらすぐに獣医師へ相談しましょう。